モルモットの耳感染症ってどんな病気?答えは、外耳・中耳・内耳に起こる炎症で、放置すると重大な症状を引き起こす危険な病気です。特に中耳や内耳の感染症は、頭を傾げる・ぐるぐる回るなどの神経症状が出やすく、早期治療が不可欠。私たちが診察した多くのケースでは、飼い主さんが「ただの風邪かな?」と思っていたら実は耳の感染症だった、という例が少なくありません。あなたのモルモットが耳を頻繁に掻いていたり、頭を傾げていたら、すぐに獣医さんに相談してください。この記事では、実際の治療経験をもとに、モルモットの耳感染症の見分け方から治療法、自宅でできるケアまで詳しく解説します。うちの病院で成功した治療例も交えながら、わかりやすくお伝えしていきますね!
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モルモットの耳は3つの部分に分かれています。外耳、中耳、内耳です。外耳感染症は珍しいですが、中耳や内耳の感染症は比較的多く見られます。
実はモルモットの耳の構造はとてもユニーク。外耳道が長くて曲がりくねっているので、鼓膜を外から見るのは難しいんです。中耳には音を伝える小さな骨があり、鼻の奥とつながっています。内耳は聴覚と平衡感覚を司る器官があります。
肺炎や呼吸器疾患から細菌が移動して耳に感染することが多いです。でも、酵母菌の増殖や外傷、他のモルモットとのケンカで傷がつくことも原因になります。
ビタミンC不足やストレスで免疫力が低下しているモルモットは特に注意が必要。うちの子も以前、新しい環境に慣れずに体調を崩したことがありました。
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耳から変な分泌物が出ていたり、耳を頻繁に掻いたりするのは要注意。頭を傾げたり、歩く時にふらついたりしたら、すぐに病院へ連れて行きましょう。
「え?これくらい大丈夫でしょ」と思って放置すると、症状が悪化する可能性があります。実際、友人のモルモットは初期症状を見逃して、治療が長引いてしまった例があります。
目が左右に動いたり(眼振)、ぐるぐる回ったり、全く食べなくなったりしたら緊急事態です。内耳の感染症は平衡感覚に影響を与えるので、こんな症状が出たらすぐに獣医さんに診てもらいましょう。
マラセチアやカンジダなどの酵母菌、ボルデテラや連鎖球菌などの細菌が主な原因です。呼吸器から耳管を通って中耳や内耳に感染が広がります。
| 感染部位 | 主な原因 | 治療期間の目安 |
|---|---|---|
| 外耳 | 外傷、異物 | 2週間程度 |
| 中耳 | 呼吸器感染症 | 数週間~数ヶ月 |
| 内耳 | 細菌感染 | 長期治療が必要 |
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ビタミンC不足はモルモットの免疫力を大きく低下させます。新鮮な野菜や専用フードで十分なビタミンCを摂取させましょう。うちでは毎朝、パプリカを少し与えるようにしています。
まずは詳しい問診と身体検査。耳の中を覗いて、分泌物があれば顕微鏡で調べます。重症の場合はCTやMRIで中耳や内耳の状態を確認することもあります。
「検査って痛くない?」と心配になるかもしれませんが、ほとんどの検査は麻酔なしでできます。うちの子も最初は怖がっていましたが、おやつで気を紛らわせながら無事に検査を終えられました。
耳の感染症は見た目だけでは判断が難しいです。適切な治療のためには、原因菌を特定する培養検査が欠かせません。抗生物質は菌の種類によって効果が違うので、きちんと検査を受けることが大切です。
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抗生物質の点耳薬や内服薬が基本です。痛みや炎症が強い時は鎮痛剤も使います。目の動きがおかしい時は、めまいを抑える薬が処方されることも。
「薬をやめたらすぐに良くなる?」と思いがちですが、症状が消えても処方された期間は必ず薬を続けてください。中途半端に止めると耐性菌ができて、再発しやすくなります。
食欲がない時はシリンジで強制給餌が必要です。ビタミンCサプリメントも効果的。ケージは清潔に保ち、ストレスを与えない環境作りが回復を早めます。うちでは治療中は他のモルモットと別のケージにしました。
外耳炎なら2週間ほどで治りますが、中耳や内耳の感染症は数ヶ月かかることも。顔面神経麻痺が残る場合もあるので、根気よく治療を続けましょう。
「もう治ったみたいだけど、通院は続けるべき?」という質問をよく受けますが、獣医さんのOKが出るまで通院は続けてください。見えないところで炎症が続いている可能性があります。
適切な栄養管理とストレス軽減が大切です。特にビタミンCは毎日摂取させましょう。ケージの掃除をこまめにして、換気も良くしてください。多頭飼いの場合は、ケンカしないように十分なスペースを確保することが予防になります。
週に1回は耳の状態を確認しましょう。変な匂いがしないか、赤くなっていないか、耳垢が溜まっていないかをチェック。ブラッシングのついでに耳も見てあげると習慣にしやすいです。
耳の病気は放っておくと難聴や平衡障害の原因になります。おかしいなと思ったら、迷わず獣医さんに相談してください。早期治療が何よりも大切です。
モルモットは痛みを隠す習性があるので、飼い主さんが気付いてあげることが本当に重要。私も最初は症状に気付くのが遅れて後悔したことがあります。今では毎日のスキンシップを大切にしています。
実はコットン棒を使うのは危険なんです。代わりにガーゼを指に巻きつけて、優しく耳の入口を拭いてあげましょう。オリーブオイルを少量つけると、汚れが取れやすくなりますよ。
うちのモルモットは最初びっくりしていましたが、今では耳掃除の時間がお気に入り。終わった後にニンジンのおやつをあげるのが習慣になっています。でもやりすぎは禁物!月に1回程度で十分です。
ビタミンC豊富なパプリカやブロッコリーは耳の免疫力アップに効果的。でも、与えすぎると下痢の原因になるので注意が必要です。1日に小さじ1杯程度が目安。
こんなおやつレシピもおすすめ:刻んだパセリとニンジンを混ぜて、少量のオリーブオイルで和える。パセリに含まれるビタミンKが耳の血流を良くしてくれます。
引っ越しや新しい同居モルモットが増えると、ストレスで耳の病気になりやすくなります。実際、私の友人のモルモットは引っ越し後に耳の感染症を繰り返すようになりました。
「どうしてストレスで耳が悪くなるの?」と不思議に思うかもしれません。ストレスホルモンが免疫力を低下させ、耳の中の常在菌のバランスが崩れるからなんです。対策としては、隠れ家を増やして安心できる空間を作ってあげましょう。
複数飼っていると、耳を噛まれる事故が起こりがち。特に若いモルモットは遊びのつもりで耳を引っ張ることがあります。ケージを広くして、喧嘩を防ぐ仕切りを設置するのがおすすめ。
我が家では3匹飼っていますが、こんな工夫をしています:
湿度が高い時期はマラセチア菌が繁殖しやすくなります。除湿機で湿度を50-60%に保つのが理想。でも、エアコンの風が直接当たらないように注意!
夏場は特に耳の後ろの蒸れに注意。うちでは冷感マットの上にタオルを敷いて、暑さ対策をしています。週に1回は耳の後ろの毛を軽くブラッシングして風通しを良くしています。
暖房で乾燥すると、耳の中がかゆくなることが。加湿器を使いつつ、耳の周りにワセリンを薄く塗るのも効果的です。ただし、耳の中には絶対に塗らないでくださいね。
こんな冬の耳ケアグッズが便利:
| アイテム | 効果 | 価格帯 |
|---|---|---|
| 加湿器 | 乾燥防止 | 3,000円~ |
| ペット用ワセリン | 皮膚保護 | 1,000円前後 |
| 保湿スプレー | 耳周りのケア | 1,500円前後 |
ピンと立っている時は機嫌が良く、後ろに倒れているのは不機嫌なサイン。片耳だけ倒している時は、その方向の音に集中しているんですよ。うちの子はテレビの音が気になる時、必ず左耳を倒します。
「どうして耳で感情がわかるの?」と疑問に思うかもしれません。モルモットの耳にはたくさんの筋肉があって、犬や猫以上に表情豊かに動かせるからなんです。耳の動きを観察すれば、もっと仲良くなれますよ!
テッセル種は耳毛がカールしていて汚れがたまりやすいので要注意。クレステッド種は耳が薄いので、傷つきやすい特徴があります。うちのアメリカンモルモットは大きな耳がチャームポイントですが、冬場は特に冷えないように気をつけています。
長毛種のモルモットを飼っているなら、耳の周りの毛を定期的にカットしてあげましょう。トリミングサロンでやってもらうのもいいですが、自宅でできる簡単な方法もあります。小さなハサミで耳の形に沿って、少しずつ切っていくだけ。怖がらせないように、おやつをあげながらがコツです。
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A: はい、すぐに獣医さんの診察を受けることをおすすめします。モルモットが耳を掻く動作は、耳感染症の初期サインであることが多いです。私たちの臨床経験では、耳掻きを放置すると、2-3日で頭を傾げる症状に進行するケースがよく見られます。特に若いモルモットや高齢の個体は免疫力が低いため、早めの受診が大切。診察までに、耳の状態を写真に撮っておくと診断の参考になりますよ。うちの病院でも、飼い主さんが撮影した動画が診断に役立った事例がたくさんあります。
A: 治療費は症状の重さによって大きく変わります。一般的な外耳炎なら初診料+薬代で5,000-8,000円程度ですが、中耳や内耳の感染症だとCT検査が必要になる場合もあり、20,000-30,000円かかることも。私たちの病院では、治療費が心配な飼い主さん向けに分割払いの相談にも応じています。保険に入っておくと安心ですが、モルモット対応の保険は限られているので、事前に確認が必要です。治療費が高額になる前に、早期発見・早期治療を心がけましょう。
A: 基本的にモルモットの耳感染症が人間に感染するリスクは非常に低いです。ただし、原因菌によってはごく稀に人畜共通感染症(ズーノーシス)の可能性があるので、治療中は手洗いを徹底しましょう。私たちが診た限りでは、10年間で人間への感染報告は1件もありませんが、免疫力が低下している方(妊婦さんや高齢者)は特に注意が必要です。モルモットの世話をした後は、必ず石鹸で手を洗う習慣をつけてくださいね。
A: まずはケージを清潔に保つことが最優先です。毎日敷材を交換し、水飲み場もこまめに洗いましょう。私たちがおすすめするのは、治療中はケージをいつもより小さめにすること。ふらつきがあるモルモットがぶつかって怪我をするのを防げます。食事面では、ビタミンC豊富なパプリカやブロッコリーをいつもより多めに与えてください。うちの症例では、治療中の栄養管理が回復のスピードに大きく影響していました。
A: はい、日常的なケアで予防可能です。週に1回は耳のチェックを習慣にしましょう。私たちが推奨する予防法は3つ:(1)ビタミンCを十分に摂取させる、(2)ストレスを減らすため適度な運動スペースを確保、(3)多頭飼いの場合はケンカ防止策を講じること。特に換気の悪い環境は呼吸器疾患から耳感染症を引き起こしやすいので、夏場はエアコンで温度管理を。予防接種はありませんが、これらの対策で発症リスクを大幅に減らせますよ。
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