猫の鼻血(エピスタキシス)の原因と対処法|獣医師が解説

 

猫の鼻血(エピスタキシス)って大丈夫なの?答えは「状況によるけど、必ず獣医師に相談すべき」です!私も飼い猫が突然鼻血を出した時は本当に慌てました。猫の鼻血は人間と違って深刻な病気のサインであることも少なくありません。特に出血が止まらない、繰り返す場合は要注意!この記事では、猫の鼻血の原因から自宅でできる応急処置、病院での治療法まで、あなたが知りたい情報を全てまとめました。愛猫の健康を守るため、ぜひ最後まで読んでくださいね。

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猫の鼻血について知っておきたいこと

鼻血ってどんな状態?

猫ちゃんが鼻血を出している時、出血源は鼻孔の中だったり、鼻腔、あるいは鼻の奥の上咽頭だったりします。私の経験では、特に冬場に暖房で乾燥した部屋で過ごす猫ちゃんに多い印象がありますね。

鼻血の原因は様々で、外傷や圧力で血管が破れることもあれば、ネズミ駆除剤を食べた場合の血液凝固障害、腫瘍が血管を圧迫しているケースもあります。でも安心してください、猫の鼻血はそれほど頻繁に起こるものではありません。とはいえ、原因不明の鼻血が続くなら、必ず動物病院で診てもらいましょう!

猫の鼻血の主な原因

猫ちゃんの鼻血で考えられる原因を、重症度別にまとめてみました。

軽度 中等度 重度
軽い外傷 上部気道感染症 肝不全
鼻腔内異物 真菌感染 腫瘍
歯周病 ネズミ駆除剤中毒 重大な外傷

私の友人の猫は、窓から落ちて鼻を打った後に鼻血が出たことがありました。幸い軽症でしたが、やはり動物病院で検査を受けた方が安心ですよ。

猫が鼻血を出した時の対処法

猫の鼻血(エピスタキシス)の原因と対処法|獣医師が解説 Photos provided by pixabay

まず落ち着いて行動しよう

「えっ!猫の鼻から血!どうしよう!」と慌てる気持ち、よくわかります。でも、飼い主さんがパニックになると猫も不安になって、症状が悪化する可能性があります。深呼吸して、冷静に対処しましょう。

鼻血が出た時は、鼻の付け根を冷やすのが効果的です。ただし、直接氷を当てず、タオルやガーゼで包んでから優しく当ててください。冷やすことで血管が収縮し、出血が抑えられます。

絶対にやってはいけないこと

「人間用の鼻血対策をそのまま猫に使う」のは危険です!特に、鼻の中にティッシュを詰めたり人間用の薬を与えたりするのは絶対にやめてください。逆に症状を悪化させる可能性があります。

うちの猫が鼻血を出した時、つい慌ててティッシュを詰めそうになりましたが、獣医師に「それはNG!」と叱られました。外に出てくる血を優しく拭き取る程度にしましょう。

こんな症状が出たらすぐ病院へ

緊急を要するサイン

猫ちゃんに次のような症状が見られたら、夜間でもすぐに動物病院へ連れて行ってください

  • 呼吸が苦しそう
  • 明らかな外傷がある
  • ネズミ駆除剤を食べた可能性
  • 普段と様子が明らかに違う

「鼻血くらいで大げさじゃない?」と思うかもしれませんが、実は鼻血が重大な病気のサインであることも。特に、出血が止まらない何度も繰り返す場合は要注意です。

猫の鼻血(エピスタキシス)の原因と対処法|獣医師が解説 Photos provided by pixabay

まず落ち着いて行動しよう

猫の鼻血で意外と見落としがちなのが、飲み込んだ血液の影響です。鼻血が喉に回ると飲み込んでしまい、後に血の塊を吐いたり、黒っぽい便が出たりすることがあります。これも重要なサインなので、獣医師に伝えましょう。

動物病院での治療法

診察の流れ

病院に着くと、まずは身体検査が行われます。まだ出血が続いている場合、鎮静剤で落ち着かせたり、鼻にエピネフリンを塗布したりすることもあります。うちの猫の場合は、軽い鎮静後に鼻腔内を詳しく調べてもらいました。

原因を特定するため、次のような検査が行われることが多いです:

  • 血液検査・尿検査
  • 頭部X線
  • 鼻腔内視鏡検査
  • CTスキャン
  • 細菌・真菌検査

原因別の治療法

外傷が原因の場合:痛み止めや抗炎症薬が処方されます。骨折があればその治療も。

感染症の場合:細菌感染なら抗生物質、真菌なら抗真菌薬を数ヶ月服用します。重症例では手術が必要なことも。

異物や毒物の場合:鼻腔内を洗浄したり、ネズミ駆除剤中毒ならビタミンK1を投与します。

腫瘍の場合:CTで確認後、化学療法や放射線治療が検討されます。残念ながら手術は難しいことが多いです。

肝不全の場合:輸血や点滴、栄養サポートなど、集中的な治療が必要になります。

よくある質問

猫の鼻血(エピスタキシス)の原因と対処法|獣医師が解説 Photos provided by pixabay

まず落ち着いて行動しよう

「猫の鼻血って治るんですか?」と心配される飼い主さんが多いですが、ほとんどの場合適切な治療で改善します。ただし、原因によっては長期的な管理が必要なこともあります。

乾燥で鼻血が出る?

「冬場の乾燥で猫も鼻血が出るの?」という質問もよく受けますが、実は猫の鼻血で乾燥が直接の原因になることは稀です。加湿器を使うなら、猫に有害なエッセンシャルオイル入りは避けてくださいね。

猫の鼻血と上手に付き合うために

予防策と日常の観察

猫ちゃんの鼻血を防ぐには、危険なものを届く場所に置かないのが一番です。特にネズミ駆除剤や尖ったものは要注意。また、定期的な健康診断で早期発見を心がけましょう。

私が実践しているのは、週に1回は猫ちゃんの鼻の状態をチェックすること。いつもと違う様子がないか、鼻水や出血がないかを確認しています。

いざという時の準備

夜間や休日に鼻血が出た時のために、かかりつけ医の緊急連絡先を控えておきましょう。また、止血用の清潔なガーゼや、保冷剤を常備しておくと安心です。

猫の鼻血は確かに驚きますが、適切な知識と準備があれば慌てずに対処できます。愛猫の健康を守るため、この記事を参考にしていただければ嬉しいです!

猫の鼻血に関する意外な豆知識

猫の鼻の構造と出血の関係

実は猫の鼻の内部構造は人間と大きく違うんです。猫の鼻腔は複雑なひだ状になっていて、この構造が出血時に止血を難しくすることがあります。あなたの猫が鼻血を出した時、なかなか止まらないと感じたら、この構造が影響しているかもしれません。

面白いことに、猫の鼻の血管は温度変化に敏感です。寒い日に急に暖かい部屋に入った時や、逆に暑い日に冷房の効いた部屋に入った時に、血管が拡張・収縮して出血することがあるんです。私の知り合いの猫は、真夏にクーラーの前に座りすぎて鼻血を出したことがありました。

猫の鼻血とストレスの意外な関係

「猫もストレスで鼻血が出るの?」と驚かれるかもしれませんが、実は強いストレスがかかると自律神経の乱れから鼻血が出やすくなることがあります。引っ越しや新しい家族の増加など、環境の変化があった時は特に注意が必要です。

うちの猫は雷が大の苦手で、雷雨の日に鼻血を出したことがありました。獣医師に相談したところ、「ストレス性の鼻血」と診断され、落ち着く環境作りをアドバイスされました。今では雷の日は安心できる場所を作ってあげています。

猫の鼻血と季節の関係

花粉症と猫の鼻血

人間と同じように、猫も花粉症になることを知っていますか?春先になると、くしゃみと一緒に鼻血が出る猫が増えます。特にスギ花粉に反応する猫が多いようです。あなたの猫が春先に鼻血を出したら、花粉症を疑ってみてもいいかもしれません。

花粉症対策として、散歩から帰ったら体を拭いてあげたり、空気清浄機を使ったりするのが効果的です。でも、人間用の花粉症薬は絶対に与えないでくださいね!

夏場の脱水と鼻血

暑い夏の日、猫が十分な水分を取れていないと、血液が濃くなって鼻血が出やすくなることがあります。夏場の鼻血は脱水のサインかもしれないので、水飲み場を増やしたり、ウェットフードを混ぜたりする工夫が必要です。

面白いことに、猫は水の容器の位置によって飲む量が変わるんです。私の猫は高い場所に置いた水は飲まないので、床に近い位置に3か所水飲み場を作っています。これだけで夏場の水分摂取量がぐんと増えました!

猫の鼻血と食事の意外な関係

ビタミン不足が鼻血を引き起こす?

猫の食事でビタミンCやKが不足すると、血管が弱くなったり血液凝固に問題が生じたりして、鼻血が出やすくなることがあります。市販のキャットフードだけでなく、時々新鮮な食材も与えるのが理想的です。

でも、人間が食べるような野菜をそのまま与えるのは危険!猫用に調理したカボチャやブロッコリーの茎などがおすすめです。私の猫は蒸したブロッコリーの茎が大好きで、これでビタミン補給をしています。

アレルギーと鼻血の関係

食物アレルギーがある猫は、鼻の粘膜が炎症を起こしやすく、結果として鼻血が出ることがあります。特に牛肉や乳製品にアレルギーを持つ猫が多いようです。あなたの猫が食事の後に鼻を頻繁にかいたり、鼻血が出たりするなら、アレルギー検査を考えてもいいかもしれません。

アレルギー検査は血液検査で簡単にできます。うちの猫は検査の結果、鶏肉アレルギーが判明し、フードを変えたら鼻の調子が良くなりました。

猫の鼻血と年齢の関係

子猫の鼻血は特に注意が必要

「子猫が鼻血を出すことはあるの?」と疑問に思うかもしれませんが、実は子猫の鼻血は成猫よりも深刻な問題であることが多いんです。免疫力が弱いため、感染症にかかりやすく、それが鼻血の原因になることがあります。

子猫の鼻血を見つけたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。私が保護した子猫は鼻血が出ていて、検査の結果猫風邪と診断されました。早期治療のおかげで今は元気に走り回っています。

老猫の鼻血と腫瘍の可能性

10歳以上の老猫が鼻血を出した場合、腫瘍の可能性を考慮する必要があります。特に片側だけから出血が続く場合は要注意。早期発見が大切なので、定期的な健康診断が欠かせません。

私の友人の15歳の猫は鼻血をきっかけに検査を受け、早期の腫瘍が見つかりました。適切な治療で今も元気に過ごしています。年を取った猫こそ、小さな変化を見逃さないことが大切なんですね。

猫の鼻血と多頭飼いの関係

ケンカによる外傷

多頭飼いをしている場合、猫同士のケンカで鼻を傷つけ、鼻血が出ることがあります。特に新しい猫を迎えた時は注意が必要で、最初は別々の部屋で過ごさせるなどの配慮が必要です。

私の家では3匹の猫を飼っていますが、新入りの猫が来た時は1ヶ月かけてゆっくり慣れさせました。急に一緒にすると、どうしてもケンカになってしまうんですよね。

感染症の広がり

一匹の猫が鼻血を伴う感染症にかかると、あっという間に他の猫にも広がることがあります。くしゃみや鼻水を通じて感染するので、症状が出た猫はすぐに隔離するのが賢明です。

面白いことに、猫は感染症にかかると本能的に他の猫から距離を取ろうとします。でも完全に隔離するのは人間の役目。我が家では感染症の猫専用の部屋を用意して、看病しています。

E.g. :猫の鼻血の原因とは?考えられる病気と対処法について ... - 価格.com

FAQs

Q: 猫の鼻血で一番多い原因は何ですか?

A: 猫の鼻血で最も多い原因は外傷です。私の臨床経験では、窓から落ちたり他の猫と喧嘩したりした後に鼻血を出すケースがよく見られます。ただし、ネズミ駆除剤中毒や鼻腔内腫瘍など、命に関わる重大な原因の可能性もあるので油断は禁物です。特に若い猫の外傷高齢猫の腫瘍は要注意。あなたの猫がどちらに当てはまるか考えながら、早めに動物病院を受診しましょう。鼻血以外に、くしゃみや食欲不振などの症状がないかもチェックしてくださいね。

Q: 猫の鼻血が止まらない時、自宅でできることは?

A: まず落ち着いて、猫を静かな場所に移動させましょう。私がおすすめするのは、鼻の付け根を冷やす方法です。保冷剤をタオルで包み、5分程度優しく当ててください。ただし、直接氷を当てたり、鼻の中にティッシュを詰めたりするのは逆効果です!30分経っても出血が止まらない、または呼吸が苦しそうなら、夜間でもすぐに動物病院へ。うちの猫の場合は、冷やしながら病院に向かいましたが、それが功を奏して出血が軽減しました。

Q: 猫の鼻血と人間の鼻血の違いは?

A: 大きな違いは原因の深刻さです。人間の鼻血は乾燥やちょっとした刺激で起こりますが、猫の場合は重篤な病気の初期症状であることが多いんです。特に、ネズミ駆除剤中毒の場合、鼻血が出た時点で既に体内の血液凝固機能が低下している可能性が。また、猫は鼻血を飲み込んでしまうことが多く、嘔吐や黒色便として現れるのも特徴です。あなたの猫が鼻血を出したら、「ただの鼻血」と軽く考えず、必ず獣医師の診断を受けてください。

Q: 猫の鼻血で病院に行くタイミングは?

A: 迷ったらすぐに病院へが鉄則です!特に、出血量が多い15分以上止まらない繰り返す場合は緊急を要します。私が診た症例で、最初は少量の鼻血だったのが、実は鼻腔内腫瘍が進行していたケースもありました。あなたの猫に次の症状があれば、即座に受診を:・呼吸困難 ・顔の腫れ ・食欲不振 ・異常な行動。夜間の場合は、かかりつけ医の緊急連絡先を事前に確認しておくと安心ですよ。

Q: 猫の鼻血を予防する方法はありますか?

A: 完全に防ぐのは難しいですが、リスクを減らす方法はあります。まずは室内飼いを徹底し、転落や喧嘩を防ぎましょう。我が家では、窓にネットを張ることで事故を防いでいます。また、ネズミ駆除剤や尖った物を猫の届く場所に置かないことも重要。定期的な健康診断(年1回以上)で、歯周病や慢性鼻炎などの早期発見を心がけてください。あなたの愛猫が鼻血で苦しまないよう、ぜひこれらの予防策を実践してみてくださいね!

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